いつもと変わらぬ朝。

いつもと変わらぬ風景。

いつもと変わらない仲間達。

…でも、少しだけ…俺の気持ちは変わった――

【アイツ】に会ってからと言うもの、俺の気持ちは
だんだん【アイツ】にしか向けられなくなった。

【何故?】

【どうして?】

俺…おかしいのか?…そんなハズはない。
只…【アイツ】の傍にいられれば、それだけでイイ。

「…ク?…」

俺は…―――

「イータークゥゥゥーーーー?」
「っうわぁ!!;」

目の前に【アイツ】が現れた。

「なっ;…どうしたんだ?真剣な顔をして?」
「あ;いや…ちょっと、考え事を…;」

焦れば焦るほど【アイツ】に怪しまれるが…【アイツ】を前にすると
隠している事も全て、見透かされてしまいそうだ…。

「大丈夫か?相談があるなら、俺にドンドン相談しろよ♪」

いつもと変わらぬ笑顔で、飄々と話す。
それが、コイツの良い所だ…

「あぁ…いや。本当に何でもない。本当に…」

苦笑いを浮かべて話してしまったせいか、余計に心配されてしまった。
ダメダな、俺…。こんなに弱かったっけ?
…コイツに、弱いのか…あはは;

「イタク…何か、隠してるな?」
「えっ?;な、なんでだよ;」
「俺には解るんだよ…イタクの事、好きだからな♪」
「・・・はぁ?;・・・」

なっ!;何言ってるんだよ!;コイツは;
【すき】って…【好き】って、事か?;
あぁ;なんで、コイツはこんな堂々と言えるのか?;
わっかんねぇ〜!!;

「な、何言ってるんだよ;リクオ!!;」
「”何?”って…もう一度言ってやろうか?」

不敵な笑みを浮かべ、からかう様な言い方をされた…
か、からかわれてるのか?俺は;
何処までが真実を喋っているのか、わかんねーよ…コイツは…

「…リクオ…」
「ん?♪」
「…俺の事…からかってるのか?」
「まさか…そんな事するわけねぇだろ?俺は至って何時も通りの事を言ったまでだ!!」

「はぁ〜」と、大きな溜息をついたら、コイツ…物凄く真剣な顔をした…
あ。俺…この顔……好きだ…

「イタク、俺はオマエと2人きりの時は
何時だって、真剣なんだぜ?…ましてや、今だって…」

フッと、優しく俺を抱きしめた…ダメだっ!これ以上傍にいると
聞こえちゃう…俺の心臓の音がっ。

「や、やめっ!;」
「っ!」

俺の…心臓の音を聞かれたくなくて…これ以上、自分のリクオへの【気持ち】を
気づかれなくて…少し強く、押し離した……ちょっと、後悔した…だって…
リクオのショックを受けた顔…見ちゃったから…。

「あっ!いやっ;そのっ!!」
「そうか…そんなに嫌だったんだな…悪りぃ。
そんなに嫌いだとは思わなかったよ…もう、ふざけて触れたりしねぇから…」

いつもの笑顔をみせながら、そう言った。
え?俺、嫌じゃないよ?嫌いじゃないよ?…俺…――

「イ、イタク?;」

?…なんで、そんな顔するんだ?俺…オレ…
リクオの事、嫌いじゃないのに…リクオを傷付けた…。

「…イタク…」

リクオの手が、俺の顔へと触れた。
そして、涙を拭うように手を滑らせ…涙?…俺、泣いてるのか?

「あ…お、俺…泣いて…」
「泣きたい時は泣け…で、後はいつものように元気なイタクに戻ればいい。」

暖かい…リクオの手が、俺の頬をなぞるように触れる…
こんなに暖かい手をしていたんだ…コイツは…
リクオの【優しさ】を一瞬でも拒んでしまった自分を責めながらも、
リクオの【暖かい手】で、何もかも癒されていく…

「リクオ…ゴメン…俺、別にリクオの事を嫌ってる訳ではねぇよ?」
「あぁ…わかってる。」
「なんでそんなに、自信過剰なんだよ…;;;」

苦笑いしながらも、リクオの目を見た瞬間…あぁ、本当に俺の事想ってくれてるんだな…
って、わかったよ。
俺も…俺も、リクオの事…――

「リクオ!!俺っ!!あのっ?!」

「静かに」と、リクオの手が俺の口元へ…キザっぽいけど…かっこいいな…
男の俺ですら、惚れちまう…ヤベっ;恥ずかしい;

「いつも…とは言わねぇが、2人きりの時は俺が傍にいる…
何があってもな?♪」

いつもの笑顔で、俺を見る…あぁ、俺もリクオの傍にいたいよ…
リクオの顔が俺の顔へと近づいてくる…緊張して思わず目を瞑ってしまったら
「フッ」と、笑い声が聞こえた…その後、額に小さくキスをしてくれた…
一気に目を開け、手で額を押さえる…。

「イタクvカワイイな♪」
「お、女扱いすんなっ!!;;;;」
「いやぁ〜…俺は、本当の事を言ったまだが?」
「てめぇ〜〜;;;」

言葉では怒ってみたものの、内心では物凄く喜んでいたり;
…そしてまた、いつも通りの会話に戻る。


いつもと変わらぬ朝。

いつもと変わらぬ風景。

いつもと変わらぬ仲間達。

いつもと変わらぬ…―――――

END…―――


■あとがき■

へいっ;終わりました;「夜イタ」第二段!!!←
あぁ…文才能力まったくもってナッシングっっ!!!;;;;;
スミマセン〜〜〜〜〜〜〜〜(滝汗);
で、でも【イタク】の【リクオ】への思いを書けてよかったですvvvv
しかし、藍空が書くイタクはこんなに…女々しいんだ??ww
感想などありましたら、是非お知らせ下さい;^^
励みにもなりますので((((;/^Д^)/

ココまで読んで頂き感謝致しますm(_ _)m
誤字脱字は、愛ゆえ勢いで書いたので許して下さい;^^

2010年07月某日。






























































































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